インドネシア植林プロジェクト 2024年度活動報告
継続する森づくりの歩み。2025年からは、植林木材の製品化がスタートします。
当社は、インドネシアでの植林プロジェクトに参加しています。
このプロジェクトは、2020年よりインドネシアでの持続可能な森林資源の創出を目的としており、今年度で5年目を迎えました。本プロジェクトが支援する協同組合「Koperasi Bromo Mandiri(KBM)」とともに、地域に根差した活動を継続しています。
今期の植林の実施場所は、FSC®認証の団体認証を取得している、Koperasi Bromo Mandiri(KBM)という協同組合の植林地となっており、36,300本のファルカタを約36ヘクタール※1にわたり植林しました。これまでの累計では、181,500本、171.6ヘクタール※1に拡大しており、現地における森林資源の持続的な循環の基盤が着実に育ちつつあります。
そして、これまで育ててきた木々がいよいよ伐期を迎え、2025年からは当社の「J-GREEN」ブランドにて、自社で植林した木材を用いた製品の販売が開始される予定です。
※1 およそ植栽間隔 3m x 3m、1Haあたり1,000本換算
■ 現地とともに育てる森
本プロジェクトは、現地合板工場の植林部メンバー約30名と、地域住民との協働により、以下のサイクルで進められています。
<4~7月> 苗床での播種と育苗準備
<8~11月> 育苗管理と出荷準備
<12~3月> 植林作業・地域住民と協力し、1本ずつ丁寧に植林
■ 炭素吸収量の試算
ファルカタは成長が早く、6年間の伐期を通じて1ヘクタールあたり約40.8トンの炭素を吸収することが試算されています。2020年から2024年度までの累計植林面積171.6ヘクタールから算出すると、およそ7,001トンの炭素吸収が見込まれております。※2
この炭素吸収量は2,700世帯が1年間に排出されるCO2の量に相当することになり※3、地球温暖化防止への貢献にもつながっています。
※2 吸収量は推定値であり、生育環境や気候条件により変動します。
※3 1世帯から1年間に排出されるCO2の量は、約2.59 t-CO2として試算
(環境省2022年度データより)
■ 未来へつながる循環型資源の活用
2024年度に植林したファルカタは、2029~2031年ごろに伐採・活用される予定です。今後も、苗木生産・植林・育林というサイクルを着実に進め、サステナブルな木材調達と製品開発へとつなげてまいります。
■ 本件に関するお問合せ先
ジャパン建材株式会社 合板部 TEL:03-5534-3733